主人公がきらい
あまりのれない話でした。
まず、おおかみとわかって、かれと子どもを作るのも理解できませんし、花が全然キレたりしないことにも納得いきません。子どもを育ててると子どもは思い通りにいかないし、なんかわけのわからないこともするし、母親なんてパニックになる、怒る、キレるもんだろと思います。なんなんだ、あの涼やかな顔はと思うし、花が受動的すぎです。それに、女手一つで古い家を直すとかも非現実的だし、おおかみとやっちゃうなんて、花は結構大胆でけっしておしとやかなタイプではないのに、そういう大人しくておしとやかで男の人が好きそうなタイプに書いてることが違和感ありありです。そこはおおかみと知らずに恋人となり、子どもができてしまったでよくないですか。そして、子どもは双子でてんてこ舞いで、いつも髪ボサボサ、疲れ切って、周りに助けられ、なんとかやってきた、そしたらある日、こどもたちがおおかみに!とかでいいと思います。
こどもたちが、おおかみとして生きるかと迷うところは良かったと思います。そりゃ、子どもとしては勝手に親に人としてバレないようにと言われても、自然の中で駆け抜けるほうが合ってると思ったり、自分は人間だと思ったり、それぞれの意思があるもんなと思います。まあ、そこもお母さんがすぐ納得しすぎ感はありますが、雨のためにいい結末だったと思います。