シリーズで最も過酷な旅、ファイナルファンタジーⅩのティーダとユウナの絆
ファイナルファンタジーⅩは2001年にスクウェアからプレイステーション2用のソフトとして発売されました。世界的に大ヒットしたRPGファイナルファンタジーシリーズの第10作目です。
まず世界観がとても独特なことに驚きました。ストーリーの舞台となった架空の町スピラでは機械化が進んでおらず、人々は昔ながらの自然に密着した暮らしを送っています。しかし生命体エネルギーである幻光虫が現代文明のように発展していたり、人間とはまた異なる知的種族、人々の生存を脅かす魔人の存在など、これまでのファイナルファンタジーシリーズには見られなかったような世界が広がっていました。スピラにはシンと呼ばれる脅威の魔人がいて、人々はエボンの教えという独自の信仰を持ち、いつかシンが絶滅する日が来ることを願っています。本作の主人公ティーダやユウナは、そんなシンを倒すための過酷な旅に出ます。
シンを倒すことができる召喚士だけで、ティーダは召喚士であるユウナの護衛・『ガード』として旅に同行します。この旅の目的は、各地の寺院を巡りながら召喚士としての儀式を終え、シンを倒すための究極召喚を得ることです。しかし、究極召喚を使った召喚士は死んでしまうことが明らかになります。ティーダは旅、ユウナを死なせない方法はないかと模索するようになります。
ティーダの出身地であるザナルカンドという街はブリッツボールという独特の水球のような競技が盛んで、そのグラフィック映像もまた綺麗で印象的です。