86でまだまだ熱くなる!
原作者しげの秀一先生の絵が数年前の作品であるにも関わらず古臭くなく、とても魅力的でコミックの表紙、裏表紙のカラーイラストはシンプルな構図ながらも、魅了されるものばかりです。
登場人物も一癖も二癖もあるキャラクターから馴染みやすいキャラクター達まで、峠でのドリフトバトルだけでなく、人間模様を描いた所も面白く、物語を通して主人公の藤原拓海の成長には無気力無関心だった少年が様々なバトルや人との関わりを経て、自分のやりたい事を見つけ大人になっていく様子に清々しさを感じます。
又、様々なキャラクター達の恋愛模様も描かれており、展開はドリフトバトルの様にハラハラドキドキする内容で、どこをとっても面白いです。この作品は群馬県の榛名山や実在する峠が舞台となり聖地巡礼もでき、原作は終了しているもののまだまだ楽しめるコンテンツだと思います。榛名山の麓には、D´sガレージと言う作品に登場する車が展示されていたり、グッズが飾られたカフェスペースもあり、キャラクターをイメージしたプリン等も販売されておりファン憩いの場となっています。
アニメも放送され、アニメのOPやバトルシーンにはユーロビートの曲が使用されており、これらを運転中に流すとドリフトをしていなくてもテンションが上がり、ついスピードを出したくなってしまうような爽快感も得られます。車も全く詳しくなく本作品からドリフトバトル等に興味を持つようになったのですが、漫画の迫力ある表現がそのままだと感じました。
今はあまり見ることがなくなってきた、作品に登場する車も日常生活の中で見ることが出来ると嬉しいですし、本当に色んな楽しみ方の出来る素晴らしい作品だと感じています。