ジョーカーは素晴らしく、傑作です
バットマンの宿敵であるヴィラン、悪のカリスマと呼ばれるジョーカーの誕生譚が描かれている映画で本当に素晴らしかったです。
ホアキン・フェニックスさんが演じるアーサーは本当に悲劇としか言いようがないぐらいの人生を送っていました。母の言葉でコメディアンになることを夢にして、毎日ピエロに扮して頑張っているというのに、悪ガキに仕事を邪魔されて暴行を受け、人からはアーサーが持つトゥレット障害による突然笑い出す癖で「気色悪い」と遠ざけられ、好きな人から軽蔑され、憧れの人には笑い者にされ、父親疑惑のあったブルースの父親には冷たく否定されていました。さらには職場でも嫌がらせを受け、電車で会った証券マンには暴行を受け、母親も実は血のつながりがなく、虐待されていたのを助けなかったなんてあまりにも辛すぎます。それは絶望して心が折れて、ジョーカーになってしまうのは仕方がないなと思いました。それと同時にジョーカーが羨ましく感じました。アーサーと自身を重ねて見ていたので、自分を虐げてきた社会を破滅へと追い詰めたジョーカーみたいに自分もやれたら良いのにと思ってしまいました。今までバットマンシリーズで出てきたジョーカーとはまた違って、ジョーカーを身近に感じられたので、凄く感動しました。素晴らしかったです。まさに傑作でした。