シリーズの集大成、ご褒美映画
20作以上にも及ぶシリーズの作品の集大成ともいうべき映画でした。長きにわたってMCUシリーズのファンとしてしっかりと全ての作品を拝見してきた私をよろこばせる様な細かな演出が随所に潜んでおり、その演出に気づくたびに思わず声をあげてしまいました。また、映像も非常に先進的で戦闘シーンはこちらの期待を超えてかっこ良く仕上げられていました。さらにヴィランのザノスも純粋な悪ではなく、ザノス自身が信じる正義を実現すべく、まっすぐ純粋に突き進んでいたのです。そのため、憎むに憎みきれないようなキャラクター設定、ストーリー展開となっていました。そしてこの映画が何より衝撃的、かつ1つ上の次元の作品に昇華させているのは最後にザノスが自信の野望をその圧倒的強さでもって実現しているということです。その結果かつて他の映画で主役を務めていたようなキャラクターがあっけなくチリとなってしまいました。個人的に大好きであったドクターストレンジやスパイダーマンまで消えてしまい、次回作のエンドゲームは主要キャラクター半分で、状況もかなり絶望的な中、これを本当にひっくり返せるのかと不安と想像がかりたてられるばかりです。MCUシリーズの映画全てをみてからみることを強くお勧めします。