君はゲッター曼荼羅図を見たか?ゲッターロボアークのアニメ化が生んだファンも驚く要素とは?
皆さんはアニメ『ゲッターロボアーク』を視聴されていたでしょうか?
『ゲッターロボアーク』は2001~2003年にかけて、永井豪先生を原作として石川賢先生とダイナミックプロにより双葉社アクションピザッツ増刊『スーパーロボットマガジン』で連載されていた漫画を原作として2021年にアニメされた作品です。
本作は幾度かアニメ化されたゲッターロボシリーズとしては、なんと17年ぶりの新作でした。加えて、これまでのアニメ化は作者である石川賢先生の描いた物語をベースにアレンジを加えたものが多かったのですが、本作は原作をそのままアニメ化するという初の試みによって制作される事も話題を呼んだのです。
この原作漫画に忠実に行うアニメ化ですが、原作漫画を読んだ事のない視聴者にも時系列を分かりやすくするために多少の時系列整理は行われているものの比較的忠実に進行していました。ところが、物語が中盤に差し掛かった頃、原作漫画を愛好する人々が驚愕する展開が発生します。
原作漫画には存在しない新しいゲッターロボが登場したのです。
ファンの多くは原作と違う展開に驚き、その後に次々と現れる新要素の数々も原作漫画シリーズの愛好者には衝撃を持って受け入れられました。長き歴史を持つ原作漫画から高い熱量を持って再抽出された要素は、終盤にこれまでに存在した数々のゲッターロボを曼荼羅図に当て込んで構成した『ゲッター曼荼羅図』を生み出しました。作者・石川賢先生の持つ壮大な宇宙的世界観を端的に表したものとなっており、そのインパクトと、そこに刻まれた誰も知らない新たなゲッターロボの存在がファンの間で大きなトレンドとなりました。
本作は、原作漫画が持つ壮大な可能性を抱いたままの幕引きに最大のリスペクトを持ちながら、長くシリーズを愛してやまない人々に向けて新たな一歩を示す形で終わりました。その一歩の大きさは、原作漫画シリーズ『ゲッターロボ・サーガ』を読んだ人々には、とてつもなく大きく感じられた事でしょう。
この巨大過ぎる足跡を残した事こそ本作『ゲッターロボアーク』のアニメ化がもたらした最大の恩恵だったのではないでしょうか。