絵画のような斬新なシーンに夢中になりました。
最終巻まで読んだ全体的な感想はいい意味で『めちゃくちゃだったなぁ…』です。
主人公は結果的に半分人間で半分悪魔になってしまったほぼ不死身の自称16歳の少年。
こういう環境で育っていくと、こういう人間に確かになりそうかもな、とそれを主人公の魅力に感じ、ストーリーを楽しんでいました。
行動の目的は大雑把にいうと『中高生レベルのスケベ』な内容なので敵味方含めた女性キャラクターとの関係性は面白かったです。
男性キャラはそうじゃないかと聞かれるとバランスは取れていて、等しく言えるのは最後は何とも形容し難い切なさがあります。
それぞれが持っている大なり小なりの欲深さがとても『人間らしい』。
人間と悪魔、どちらのキャラにもそう思いました。
主人公は悪魔と契約して身体が欠損しても血を飲めば元通りになるので、アクションシーンは思い切りが良すぎて色々出てしまっています。
私はグロゴアは苦手なのですがこの漫画は読めました。
けど人によって程度が違うので、本当にダメな方は読む際は注意した方が良いと思います。
そして、個人的に他所には無いと思う一番魅力的に思う点は、ストーリーが進んでいくにつれて、1つのシーンが1枚のイラスト、大袈裟に言うと絵画のような構図のシーンが目立つようになり、読んでいて良い緊張感を与えられ、同時にとても惹き付けられて何度も読み返していました。
人を選ぶ作品かもしれませんが、私はアクション好きの方に強くオススメしたいです。
二部が2022年の夏に始まるらしいのでそちらも楽しみにしています。