友情と金、どっちをとるか
とても面白いです。高校生の主人公達仲良しグループが非現実的なゲームに参加することになるところから始まります。心理戦になるので読み進めていくほど、先がどうなるのか気になる作品です。友達を信じたい気持ちと、疑わなきゃいけない状況が交差する情景が見ていてその世界観に引き込まれていきます。
デスゲーム系の漫画かと思いきや、死人はほとんど出ないので流血シーンはあってもグロシーンはないです。人間の黒い部分をとても上手く表現されていて、友情をとるか、金をとるかで天秤にかけられた時、初めて人の本性が垣間見える瞬間だと感じさせられました。
優しそうだった主人公が徐々に本性を表す様子も見ていてドキドキします。それでも友達を守ろうとする姿はかっこよくて、一つのゲームが終わるたびに驚かされます。ゲームが進んでいくにつれて内容も過激になっていくため、誰を信じたらいいのか、誰を切り捨てたらいいのか読みながら推理するのですが、毎回どんでん返しで「そうきたか!」と思わされます。キャラの個性もそれぞれたっていて、絵も綺麗なのでとても読みやすいです。
主人公の過去や、何のために誰が考えたゲームなのか、今後の展開に期待します。実写映画化していますが、是非漫画で読んでいただきたい作品です。