哀しい話
科学者に、両手をハサミで造られた人造人間のエドワードはとあるおばさんに下界に連れてこられ、おばさんの家で居候することになり、そこの娘さん、キムと恋に落ちるという話です。エドワードは顔も無表情だし、顔色も悪いのですが、どこかかわいらしく、女性がほっとけなくなるような感じです。やはり、やっているのがジョニー・デップだからでしょうか。そして、何より両手をハサミで造られっぱなしのかわいそうな人です。服も傷ついちゃうし、顔は傷だらけになるし、植木やら女性の髪やらいろいろ切る仕事を自分の意思とか関係なくさせられるし、好奇の目にさらされるし、大変です。友達とかなんてと思っていたけど、だんだんキムと心通わせるようになったのに、抱きしめるのも一苦労で、キムを傷つける気もないのに傷つけて、最後には町の人々に追われて、人を殺しちゃって、街に降りることもできなくなり、キムともお別れしなくちゃなかなくてと、すごく悲劇的です。エドワード自身、自分が何でこんな姿で造られたのかわかってなかったでしょうし、何で俺がみたいに思って生きていたでしょう。キムとのことも会いたいのにと哀しい思いをしてると思います。あの哀しげな目を見ているとかわいそうで涙が出てきます。悲哀物語としてよくできているのでオススメです。