ドリーム(2016年の映画)

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ドリーム(2016年の映画)
9

逆境に負けない女性たちの逆転劇。

人種や性差別を実力で乗り越える強い女性たちの物語。強い意志を持った女性たちの、男性社会、白人社会への進出、逆転劇が見ていて気持ちいい。また、人類が初めて宇宙に行くという壮大な事柄に関わる人たちの努力に感動する映画。

ここからは見て感じたこと。

この映画を見て、まず言えることは、「先を行く人は凄い」ということ。常に先を見据え、新しいものや技術を生み出していく人、前人未到のことを成し遂げる人、誰も行ったことのないことを自ら進んで行う人、偉業を成し遂げる人たちは、とてつもない努力と時間をかけている。
また、自分の意思があって、自分を信じて進み続けられる人は強い。この映画に出てくる3人の女性は自分の意志があり、実力も兼ね備え、逆境に負けず、むしろ、環境を変えていく。信頼は待ってて得られるものではない。勝ち取るものである。

NASAに入れるほどの頭のいい人でも、小さなことを気にして足踏みする。でも、逆に言えば、その小さなことがそれほど大事で影響の大きいことだったってこと。それらがちっぽけでくだらないと知らせてくれたのは、この映画に出てくる女性を始め、おかしいと声を上げ、それだけでなく、きちんと実力を示し、それまでの常識や概念を覆してくれた人たちのおかげであり、そして、その実力ないし、声を認め、改善してくれた寛大で、優秀な人たちのおかげである。

性差別や人種、国籍差別を行うことがくだらないことであるということをこの映画を見てると感じる。

黒人差別の映画を見るたびに悲しくなるし、これが現実にあったんだと痛感させられる。白人ってだけで偉い、偉そうにするということに苛立ちを覚える。自分は偏見がないと思い込みながら平気で差別してる方がタチ悪い。

女だってどんな人種だって同じ人間である。
また、どんな物事にも多くの人が関わり汗水垂らして働いてることを忘れてはならない。

事実は小説より奇なり。
人種や性差別のお話にとどまらず、実際に宇宙に行くシーンでは、まるでフィクションかのような、ドキドキやハラハラも味わえる。少しでも計算が間違ってたら、1人の命が失われてたもしれない。

このレビューを見て、見ていない人は見たいと、見た人は「あーわかる」と共感していただければ幸いである。