実はひどい2人
現実におきたタイタニック沈没事件をもとに、それに乗り合わせた2人の悲恋を描いています。この作品のレオナルド・ディカプリオはまあ男前で、キラキラしていてレオ様と呼ばれる所以がわかります。本当に久しぶりに見ると、あれ、レオ様てこんなにカッコよかったっけとびっくりします。メーンの恋愛は政略結婚させられそうな女性と天真爛漫な若者の恋というロマンティックなものですが、よくよく考えると、婚約者がいながらイケメンと恋に落ちるケイトも、婚約者がいるとわかっていてケイトを口説くレオ様もなかなかひどいなと思います。婚約者は怒りっぽい悪者のように描かれていますが、そりゃあ、婚約者も怒るわと思いました。それでも、ケイトがレオ様を好きになってしまうことは共感できるし、船の先での有名なタイタニックポーズからのキスは何度見てもロマンチックだなと思います。タイタニックが沈んでしまうとわかってからの展開はなかなか怖くて、見てるとゾクゾクとします。バートは足りないし、三号客室の客は閉じ込められるし、極限状態の人間の恐ろしさを垣間見れます。タイタニックというと、レオ様とケイトの恋の部分ばかり取り上げられますが、他の人間の心模様もいろいろ見れて、おもしろいです。