シャザム! / Shazam!

シャザム! / Shazam!

『シャザム!』とは、2019年に公開されたアメリカ合衆国のヒーローアクション映画。DCコミックスのクロスオーバー作品『DCエクステンデッド・ユニバース』の第7作品目として製作された、スーパーヒーロー映画である。DCコミックスの『シャザム』を主人公としている。家出を繰り返す孤児「ビリー・バットソン」が、魔術師・シャザムとの出会いをきっかけに、里親と一緒に暮らす子供たちと絆を築いて成長していく。その一方で、シャザムと会った事があるサデウスは、悪の道を歩み始める。

makotog7のレビュー・評価・感想

シャザム! / Shazam!
3

ヒーローアクション?コメディ?

よくあるアメリカンヒーローものの作品。ある魔術師から力を受け継ぎ、ヒーローになった(させられた?)少年が悪魔(石像)の力を得た悪役と戦うこととなる。中身は少年だが、ヒーローの時には大人の姿となっている(「シャザム」と叫ぶといつでも変身のオン・オフができる)。
序盤はよくあるヒーローになるまでの経緯とその能力についての説明とちょっとした活躍などが描かれているが、他のアメリカンヒーローとあまり違いは見られず、超腕力、ちょっとしたビーム(電気?)、空が飛べるくらいで、特徴的な能力は無いように感じた。力を継承した時には典型的な魔法使いから「魔術の力を与える」と言われていたが、結局変身後はムキムキのマッチョマンで、魔法要素はほぼゼロ。事件解決はほぼ腕力でいった感じだった。
悪役は魔法使いの封印していた悪魔の力を吸収し、その7体の悪魔は自由に出し入れが可能。自分自身もスーパーパワーを持つという設定だったが、悪魔を体外に出すと自分は弱体化し、7体全部を出ている間、本人は普通の人間に戻ってしまう弱点があり、最後の戦いでも自分から悪魔を出していき負けていた。自分から負けていっているように見え、すでに超越した力を持っているにもかかわらず、ヒーローを倒さずにどうしてもその能力を奪おうとすることに固執していた。
全体的に悪役の行動が不自然で、時折挟まれるコメディっぽいコメントのあまり面白く感じられなかった。