映画「ロケットマン」超大物ミュージシャンの知られざる衝撃的な半生
映画ロケットマン」は全世界でCDセールス3億枚を超えるイギリスの超大物ミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を描いた映画です。
「ロケットマン」は薬物依存・アルコール依存・買い物依存・過食症・セックス依存等の症状を抱えたエルトン・ジョンが、リハビリ施設で自身の半生を告白する場面から幕を開けます。
その告白の中で、彼は家族の愛を知らず孤独を抱えながらもピアノの才能を開花させた幼少期の事や、ロックンロールにのめり込んだ事、作詞家バーニーというパートナーに出会った事、自身が同性愛者だと気付いた時の事、ミュージシャンとして破格の成功を収めた事、孤独に苛まれ薬物中毒に陥った事などを語ります。特に、ミュージシャンとして成功を掴みながらも、自身を捨てた実父の関心は得られず、同性愛者である事を告白したが故に母からも阻害され意気消沈するエルトンの孤独な姿には思わず胸が締め付けられます。
しかし、最後には作詞家バーニーと再会し、彼の書いた詞に曲を付け、自身がまだ終わっていない事を高らかに宣言する『アイム・スティル・スタンディング』で復活を遂げる様子には感動させられました。
アップテンポなロックンロールとセンチメンタルなバラードが交互に流れる、ミュージカル仕立てのストーリー展開には引き込まれ、あっという間に観終わってしまいます。
音楽も映画も好きな人、またはLGBTを抱える人は必見の映画と言えるでしょう。