歴代作品の長所を詰め込み進化させたシリーズ最高傑作
「キングダムハーツ3」は2002年に発売された「キングダムハーツ」の本編第3作目で2019年初頭に発売された。
この「キングダムハーツ」シリーズはディズニーとスクウェアが共同で開発し、簡単で爽快感のあるアクションや完成度の高いストーリーは世界中で高い評価を得ている。
第2作目「キングダムハーツ2」が2005年末に発売され、以降は外伝的な位置づけの作品が発売されてきたので本編が発売されるのは約13年振りだ。
本作品はこれまで続いてきたストーリーが完結することもあってか、過去作品の成功と失敗を活かした集大成となっている。
プレイしてすぐに感じられるのはグラフィックのクオリティの高さだ。
本シリーズは様々なディズニーの世界を訪れることになるのだが、技術の進化によりまるで本当にその世界を冒険しているかのような没入感を味わえる。
グラフィックはその世界に合わせて変化するのだがそれが原作と比べても全く違いを感じさせないものとなっている。
そして、アクションも過去最高のものとなっている。
目玉となっているのは武器の変形だ。攻撃しているだけで発動できるのでアクションゲームが苦手な方も難しい操作を行うことなく爽快感を味わうことができる。
反面、悪いと感じるところも無いわけではない。
本作はムービーの量がとても多い。酷い時は少し操作→長めのムービー→少し操作→長めのムービーといった風に、頻繁にムービーが挟まる。見なければ話についていけなくなってしまうため、どうしてもテンポを削がれてしまうのは問題だ。
そして終盤のシナリオが雑な点も問題だ。説明不足な点で唐突な展開が続き、最後はスタッフロールの直前で大きな謎を残してしまうため後味は悪いものとなっている
しかし、逆にこれら以外に欠点はないといってもいいだろう。
総じて、悪いところもあるが過去作で学んだことを活かし、シリーズの最高傑作となったことは間違いないだろう。
この作品では過去の作品のストーリーを知ることができるため、この作品から「キングダムハーツ」に手をつけてみるのもいいかもしれない