マーベルシネマティックユニバースの最高到達点
アベンジャーズシリーズの第4作で、大団円となる完結編です。前作で敵サノスから全宇宙の人口を半分に減らされ、窮地に立たされるアベンジャーズ。前半では非常に重い空気が流れていました。サノスの居場所を突き止め、サノスを倒した後も、絶望的な状況は変わりませんでした。変化をもたらしたのは、量子世界に迷い込んでいたアントマン。過去に戻り、サノスが人口を半分にするのを防ぐため、各アベンジャーズメンバーが各グループを組んで、それぞれのミッションを実行していきます。しかしながら、過去に戻ってのミッションは、シリーズを追いかけてきた我々からすると、過去のシリーズの印象的なシーンの追体験であり、いわばご褒美のようなシーンの連続でした。途中でナターシャが亡くなり暗い影を落とし、ようやくこぎつけたサノスとの決戦シーンでも途中絶望的なシーンが幾度となく見られましたが、それを乗り越えて、アベンジャーズが全員集合するシーンはもう感動モノでした。そこからサノス軍との戦いを経ての終盤、アイアンマンがで指を鳴らし、自らを犠牲にしながらもサノス軍を倒すこととなるシーンは名シーンと言わざるを得ません。そのあと、キャプテンアメリカに、彼にとって理想的な退場シーンが用意され、このシリーズを支えた立役者たちがシリーズから去っていくこととなります。寂しい気持ちはありますが、それ以上に、このような類を見ない映画シリーズに対して、心から感謝の意を述べ、またシリーズを見返したくなる、そのような大映画でした。