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美しき闘う人
美人で知的、優しく意志が強い。アクションも男顔負けの迫力だと感じました。
外界と遮断された島では、女ばかりが暮らしています。その中でもひときわ強いヒロイン、ダイアナは戦いの神アレスを倒して、人の世界に平和をもたらそうと奮闘します。ダイアナが戦争の真っただ中に現れる姿はフランスのジャンヌ・ダルクのようにも思え、残酷な殺戮と暗い闇の中で希望のように見えました。ダイアナに秘められた超人的な力はなんでもありのように思えましたが、彼女の力で人々に平和をもたらすことはできません。平和を願いながらもどこかで戦争を行い、また殺戮が繰り返される。人間の選ぶことであり、人間に寄り添いながら平和を願ってダイアナは戦い続けます。
2時間20分とちょっと長いかなと思いましたが、見ている間に、特に後半部分ではぐいぐい引き込まれてしまい、すっかり時間を忘れてしまいました。戦いの神アレスは伝説上の話であり、ダイアナ達の幻想ではないかと思いながら見ていたのですが、思わぬ人物がアレスだとわかり驚きました。平和を願う人々に寄り添う神もいれば、戦いと滅亡を欲する人間に寄り添う神もいる。揺れ動きながらも必ず突破口を開く。ダイアナとスティーブとの純愛にラストは切なくなりました。