ステキな金縛り / Once in a Blue Moon

ステキな金縛り / Once in a Blue Moon

『ステキな金縛り』とは三谷幸喜が監督したコメディ映画。三谷幸喜が生誕50周年に作られたエンターテイメント作品である。ストーリーはドジっ子弁護士の宝生エミが殺人事件を担当。被告人のアリバイを証明できるのは落ち武者の幽霊だけ。弁護士と落ち武者の幽霊が協力して、被告人の無罪を証明するために奮闘する映画になっている。主人公の宝生エミ役を演じた深津絵里は、第35回日本アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされ、その他の豪華キャストに落ち武者の幽霊・更科六兵衛役を西田敏行、速水弁護士役を阿部寛が演じている。

9bty_0603_2011のレビュー・評価・感想

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ステキな金縛り / Once in a Blue Moon
2

長い

三谷幸喜の裁判劇です。裁判の証言者として落ち武者の幽霊が登場するという話です。一応、推理ものかなと思えるものですが、なんとなくのオチは最初に映しちゃってるし、こっちはオチを知ってるのに、長々と裁判を続けてて、長いと感じます。三谷幸喜作品といえば、コミカルな会話劇も魅力と思いますが、今回はそれもあんまりだったなと思いました。もちろん、落ち武者は西田敏行が演じており、彼は魅力のある俳優ですから、面白いのは面白いのですが、それは西田さんの魅力であって、会話のうまさとかではないなと思います。あと、人の死を簡単に扱いすぎていて不快です。あんな簡単に登場人物を死なせて、幽霊としては存在できるからオーケーじゃねえよと思いました。こんなのがいい話として君臨するのは我慢なりません。それに、結局、落ち武者の願いは叶ったのか叶ってないのかという話はどこかにいってしまって、女弁護士とその亡き父の話に移行してしまっています。裁判が終わった後の、長々とやった茶番はなんだったのかと思いました。結局、三谷さんが何を描きたかったのかわかりませんでした。三谷幸喜さんのドラマは好きなんだけど、映画はどれもあんまりだなと思いました。その中でも本作はひどいなと思いました。