「自分が今、ここにいる」それが大切で素晴らしい と思わせてくれる、そんな映画でした。
主人公は、社会的に地位の低い家庭で育った男性。
子供の頃、裕福な家庭の少女と心を通わせながらも、引き離されてしまいます。
人生の逆転を信じ大人になった男性は、心を通わせ続けた少女と結婚し、貧しいながらも幸せな家庭を気づきますが、リストラに…再び再起をかけようとした矢先、「見た目」が「他の人とは違う」と世間から虐げられていた彼らに会うのです。
多少傲慢に見える前向きさで、影に隠れて生きていた「他の人と違う」彼らを誘い、メンバーに加え見せ物小屋の様なショーを開いて行こうとしていた主人公。
傲慢とも思える主人公の前向きさは、評論家や一部の人達には受け入れられず、反発も起き、トラブルも起きてしまいます。
しかし、彼らの歌やダンス、空中ショー等の才能は素晴らしく、好奇の目で見ていた観客をも巻き込み一大サーカスへと発展して行きます。
この映画のなかでは、多くの歌が歌われますが、自分達の見た目だけでなく、才能を認め、受け入れて拍手をくれる人達に支えられ、サーカスの中に初めて「自分の居場所」を見つけた「他の人と違う」仲間たち。そこで歌われる「This is me」は心を打ちます。「どんな言葉を向けられても、それを跳ね返して前へ進む 輝ける場所を探して これが私達なんだ」言葉は足りないかも知れませんが、この歌を聴くと力強く、「いまここにいる自分を認めて、前に進もう!」と勇気を貰えます。
音楽や歌が好きな方はもちろん、自分に自信を無くしかけてしまったり、これで良いのかな…と思い、悩んだりしている人が居たら、一度は見て、何かを感じて頂きたい作品でした。