リトル・ミス・サンシャイン
『リトル・ミス・サンシャイン』(Little Miss Sunshine)とは、2006年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ・ドラマ映画である。バラバラな家族がそれぞれの問題を抱えながらも、一台のバスで旅をする姿を描いた極上のロードムービー。ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス夫婦の映画監督デビュー作であり、マイケル・アーントが初めて手掛けた脚本を基に製作された。サンダンス映画祭でのプレミア上映を機に配給権が高額で取引され、世界興行収入が1億ドルを突破する大ヒットを記録。第79回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、見事に脚本賞と助演男優賞(アラン・アーキン)の2部門を受賞するなど、数々の映画賞を総なめにして批評家からも絶賛された。
ニューメキシコ州アルバカーキに暮らすフーヴァー家は、それぞれが強い個性を持ち、崩壊寸前の問題を抱える機能不全家族であった。母親のシェリル、モチベーショナルスピーカーとしての成功を夢見る夫のリチャード、ゲイで自殺未遂を起こしたばかりの学者の兄フランク、パイロットの夢を叶えるまで「沈黙の誓い」を立てている15歳の息子ドウェーン、そしてヘロイン使用で老人ホームを追い出された口の悪い祖父エドウィン。そんなある日、7歳になる無邪気な末っ子の娘オリーヴが、カリフォルニア州で開催される美人コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の予選を通過したことが判明する。費用などの問題から、一家は全員で古びた黄色のフォルクスワーゲンバスに乗り込み、800マイル離れた会場を目指して旅に出ることになる。
旅の途中でバスのクラッチが故障し、車を後ろから押して走りながら飛び乗るという奇妙な方法での走行を余儀なくされる中、家族それぞれに過酷な現実が襲いかかる。リチャードのビジネス契約の失敗、フランクの元恋人との気まずい再会、そして旅の途中で祖父エドウィンが急死するという悲劇に見舞われる。コンテストに間に合わせるため、一家は無許可で遺体を病院から連れ出し、車に乗せて先を急ぐ。さらに会場の直前で、ドウェーンは自分が色弱でありパイロットになれない残酷な事実を知って絶望し、沈黙を破って不満を爆発させるが、オリーヴの優しい抱擁によって救われ、再び前を向いてバスへと戻る。激しいトラブルの連続を経て、一家は締切直前にどうにか会場のホテルへと滑り込む。
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