鈴木先生

鈴木先生

『鈴木先生』(すずきせんせい)とは、武富健治による漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマである。『漫画アクション』にて2005年から2011年まで不定期連載された後、2011年から2012年にかけては過去を舞台とした『鈴木先生外典』が連載された。単行本は全11巻。本作は2007年に第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。
物語の主人公である中学教師の鈴木(すずき)は、「ごく普通」の生徒たちの心の問題に独自の教育方針で情熱的かつ真摯に向き合う一方で、教え子の一人である小川蘇美(おがわ そみ)に対する複雑な執着や、交際相手である秦麻美(はた あさみ)との関係に悩む自身の内面を克明に描いたヒューマンドラマである。
2011年にはテレビ東京系列の「ドラマ24」枠などでテレビドラマ化され、長谷川博己が連続ドラマ初主演を務めた。東日本大震災の影響による放送開始の延期などを経て同年4月から6月まで放送された。ドラマ版は視聴率こそ苦戦したものの、リアルな学校描写や社会的テーマに踏み込んだ内容が極めて高い評価を受け、平成23年日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組部門最優秀賞や第49回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、第38回放送文化基金賞テレビドラマ番組賞など数々の賞を受賞した。
この高い評価を受けて映画化が決定し、2013年には劇場版が公開されたほか、同年1月1日には特別篇『鈴木先生の結婚報告〜待望の休暇も心の汗が止まらないッ!〜』も放送された。

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鈴木先生
10

金八先生を超える新たな教師がここに

長谷川博己さん主演のドラマにもなったマンガです。舞台は中学校。何か問題のある子ではなく、いわゆるどこにでもいるフツーの生徒たち。でもその見逃されそうな子たちにこそ、教師は目を向けるべきだという主人公「鈴木先生」。あたりまえの「正しさ」に安易に流されることなく、常に自問自答を繰り返しながら、今どうあるべきかを探し続ける姿には胸を打たれます。正しいことのまがまがしさを、食、性、仲間などさまざまな出来事に結び付けて考え直させるストーリーは圧巻です。テレビドラマの方よりも濃密なセリフは、何度も何度も読み返して咀嚼していかなければならないほどです。でもそれだけに、心にズシンとくるものがあります。物語はやがて、性とは何か、自由とは何か、そして生きるとは…というように思春期の重大問題、いや人が生きていくうえでぶつかるものに焦点があてられていきます。この本ではいわる正解が出されるのではなく、自分なりの答えに到達するまでの試行錯誤が描かれてるといってよいでしょう。そう、読み手自身も一緒に考えることにまきこまれていくのです。もしあなたが教育に携わるものだしたら、ぜひ手に取り、今一度自分の自分自身を見つめ直すきっかけにされてはどうでしょうか。