泣きたいならこれを見よう
不登校の天才中学生、「高峰清麿」はその頭の良さを妬まれ、クラスの人間から敬遠されていた。それにより、清麿自身も周りを見下すようになってしまっていた。ある日、清麿はいつものように家で本を読んで過ごしていると、突如部屋の窓ガラスが割れ、本を抱えた全裸の少年が入ってきた。
この少年こそ「ガッシュ=ベル」。
ガッシュによれば清麿の父から腑抜けた清麿の教育係を頼まれたそうだ。突然の事態に清麿は多少動揺しつつも受け入れるが、自分より年下の子どもに教えを受けるのは気に食わず、「ふざけるな」と叫び殴りかかろうとする。
その瞬間、辺りは光に包まれ、轟音とともに部屋の一部分が吹っ飛ぶ。部屋は真っ黒焦げになっていた。
ガッシュは電撃を出せるのだ。電撃に怯える清麿とは裏腹にガッシュはキョトンとした顔をしている。
その後、ガッシュが学校に行く清麿についていき、ガッシュが計画した「正義の味方」作戦により、屋上でカツアゲの常習犯に襲われている生徒を清麿に助けに来させ、友達を作ろうとした。だが、清麿はいっこうに来ず、ガッシュが生徒をかばい、暴行を受け続けていた。一度はバックレようとした清麿だったが、様子が気になり、屋上へと急ぐ。
そこには、ボロボロのガッシュが生徒をかばう様子があった。ガッシュは清麿が来ると信じて疑わず生徒を励まし続けていた。カツアゲの常習犯は清麿はクズだ、周りなんてゴミだと思っている、一人のほうがいいんだなどと罵倒すると、ガッシュは激昂し、「お前に清麿の何がわかる」「清麿が変わったのではなく清麿を見る友達の目が変わった」「二度と私の友達を悪く言うな」と熱いセリフを叫ぶ。これを見ていた清麿は号泣し、すぐにガッシュのもとへ駆けつけた。清麿はガッシュの本を見てみると、まばゆく光っていた。意味不明な文字が羅列する本のなかで一行だけ読める所があった。
第一の術、「ザケル」
清麿が術の名前を叫ぶと、ガッシュは気絶し、口に電撃がたまっていく。あの時のように電撃が炸裂し、屋上の建物がぶっ飛んでいった。
この力を使い、清麿とガッシュは後に知ることになる「王の試練」に挑み、二人は成長していく。