泣ける。
戦争の時代に生きた普通の生活を描いた作品です。他の戦争映画と違い、戦争中の日常生活を描いていて、どこかほのぼのしているのですが、やはり悲しい、切ないところが出てきます。昔の、親の決めたところに嫁に行かなきゃいけなかったすずが、それでもいい婚家にめぐまれて、にこやかに過ごしてたり、優しさに触れたりというところがあるかと思いきや、空襲があって、家に帰りたいなと思ったり、地雷で姪がなくなったりと、とても悲しい話でもありました。最後には広島、長崎にげんばくがおち、戦争が終わります。そのときのすずの咆哮には、なんのために今まで辛い目にあってきたのだ、戦争に意味があったのかとの思いがあり、とても胸にきました。そのご、戦争で子をなくした義姉の泣きとか、すずの泣きとか涙腺が崩壊でした。兵隊さんたちが辛い目にあったのはもちろんですが、普通の人々も辛くてしんどくて、不自由な暮らしをしてきたのだなと思い、戦争がどんなに悲しいものかがわかりました。最後の戦争孤児の話も悲しいです。でも、全体的にはほのぼのとしていて、見ていてしんどいということはなく、素晴らしい作品だと思います。すず役ののんの声も、のんびりとしたすずの性格にとても合っています。