RPGゲームソフト感想
2000年にセガよりドリームキャスト用ソフトとして発売された(2002年にエニックスからPS2用としても発売されました)RPGソフトで、セガサターン最高のRPGとして高評価を得た「グランディア」の第2作となります。
世界観は前作との繋がりはなく、魔法と一部の敵モンスターの名称が共通しているくらいで、本作独自の世界観で進行されます。
本作は1作目以上にドラマ性が強化され、ストーリーは序盤からテンポよく進んでいき、また、前作は冒険活劇要素があり、全体的に明るめの作風だったものから一転、「光と闇の戦い」を巡り、人の暗部にも踏み込んだかなりハードなストーリーが展開され、(特にこのシリーズでは珍しく仲間を始め死者が出る流れになっていて本作のハードさを物語っています)この良くも悪くも前作と大きく作風が変わったことに多くのファンが困惑し、中には拒絶してしまったファンもいたぐらいでした(ストーリー面でもシナリオがトントン拍子で進む分、唐突な描写も少なくなかったため、それらも物議をかもす要因となりました)。
とはいえ後に練りこみ不足ながらも手堅くまとまった作品として再評価され、前作との比較を置いておけば、ぶっきらぼうだった主人公のリュードが仲間たちに心を開き始める流れなどは見ごたえがあり、ときおり難解なテーマを扱ったイベントが登場した際も回答を投げっぱなしにしないなどストーリー面で気合いを入れようとしている制作スタッフの努力が伺えます。