たった14歳の王太子の…
これは、王太子だが、年齢僅か14歳の少年とも呼べる主人公「アルスラーン」が、一国の王として、過酷な経験をしながらも王として成長していく姿を描いた作品である。戦記物アニメが好きな人には是非おすすめ。
物語の始まりは、アルスラーンの国パルスが、自国の臣下による裏切りと、異教徒の国ルシタニアによって戦争で返り討ちに合う所から始まる。これにより、初めての戦に出ていたアルスラーンは自国に戻る事が出来なくなり、又、アルスラーンの父であり、パルスの現国王「アンドラゴラス王」も捕らわれ、パルスはルシタニア人に乗っ取られてしまう。
実はこの一連の出来事はパルスの王家の事情に深く関係しているのだが、ここでは敢えて書かない。ここからアルスラーンが国外で仲間を見つけ国土を取り戻すための冒険が始まる。
そして、冒険をしていく中で、アルスラーンの優しい人柄、王でありながらも威張らない謙虚な性格などに惹かれ、次第にアルスラーンの元には少数ながらも精鋭の騎士、武人、軍師、旅芸人など個性豊かなアルスラーンを本当に信頼しきった仲間が集まるようになる。だが、この仲間達は本当に素晴らしく、元々、アルスラーンの側にいた天下無双の騎士も含め、それぞれの個人としての能力が高く、少数で追ってくる敵を返り討ちにしたり幾多の危機をかいくぐっていくのである。人として、王として立派な器のあるアルスラーンの物語、是非とも一度見ていただきたい。