美しき殺し屋たちの食堂
玉城ティナちゃんが演じるオオバカナコが大金を手にする為に危険なバイトに手を出すものの失敗し、殺されそうになった所を、藤原竜也演じるボンベロのダイナーのウェイトレスとして拾われるところから始まる物語です。
蜷川実花さんが監督ということで、本編を通してド派手な色彩、鮮やかな世界観でストーリーが展開していきます。殺しを表現していても血なまぐさい雰囲気はなく、ただただ美しいです。蜷川実花さんの世界観がお好きな方にはかなりハマる作品です。
また、アクションも派手です。殺し屋達専用のダイナーで繰り広げられる物語ということもあり、殺し合いのシーンが多いのですが、出演者さん達のアクション自体が派手なのと同時に、使う武器や使い方が派手です。マシンガンを見境なく撃ちまくる、ロケットランチャーを室内で撃って壁を吹っ飛ばすなどなど……後半に行けば行くほど、アクションの派手さが際立ちます。
そして、何より、出演者さん達の美しさが素晴らしいです。藤原竜也が美しい!!!!と思ったのは何年ぶりでしょうか。近年の藤原竜也は泥臭い役柄が多いイメージだったのですが、この作品ではとにかく美しい。少し長めの髪を後ろで結んだビジュアル、淡々と落ち着いたクールな雰囲気、よく通る声……蜷川実花世界の鮮やかさに負けることのない存在感でダイナーに君臨しています。勿論アクションも素晴らしい。
そして、玉城ティナちゃんがとても可愛い。お顔が可愛いのは勿論なのですが、ミニスカでひらひらのお衣装がとてもよく似合います。スタイルも最高です。特に、ボスの会合でのお衣装はとても似合っていたので必見です。映画序盤から、玉城ティナちゃん可愛い……以外の感情がなくなります。
本郷奏多くんが演じる役は顔は本郷奏多くんのまま、頭身をいじっているので、何とも言えない気味の悪さがあります。子役を使うのではなく、あえてこのデザインにして気味の悪さを演出しようとした蜷川実花さんには脱帽です。ここに本郷くんの演技力が重なり、怪しさは倍増です。この気味の悪さは実際に見て欲しいと思います。
他にも最後のエンドロールで、見知った名前が何人か出てきて、この子どこで出てきた?!とビックリすることがありました。端役に使うには勿体ない!というようなキャストもいたので、その子達を探しながら観るのもオススメです。
ストーリー自体は難しくなく、すんなりと頭に入ってきます。どちらかというと、蜷川実花さんの世界観を楽しむ映画です。
結末は原作と違いますが、それもまた一興。映画版と原作を比べてみると驚きます。
蜷川実花さんの世界観がお好きな方、美しいキャストが見たい方、派手なアクションを楽しみたい方には是非オススメです。