自転車を通して繰り広げられる青春ストーリー
今まで運動なんて無縁だった、いわゆる「オタク」の小野田坂道が主人公。彼が自転車競技を通じ、仲間と困難を乗り越えたり自分の前に立ちはだかる大きな壁を乗り越えていく青春ストーリーです。
今まで自転車に興味のなかった私も、ロードバイクを購入してしまうほどハマってしまいました。自転車競技独特の言葉の言い回しがあったり、インターハイを目指したりとかなりのスポ根マンガではありますが、自転車競技について詳しくなくても楽しめるマンガです。
自転車競技以外にも、このマンガの魅力はなんと言っても個性豊かな登場人物にあります。主人公と同じ学校で切磋琢磨し合う仲間はもちろんのこと、ライバルである学校のメンバーにもそれぞれのストーリーが設定されているため、ライバルなはずなのになぜか応援してしまうような素敵な登場人物がたくさん出てきます。
またアニメでは「恋のヒメヒメぺったんこ」という主人公がハマっているアニメのテーマソングが何度か出てきます。この歌を歌うと主人公をはじめ、走る気力をなくしてしまったチームメイトですらなぜか力が湧き自転車を漕ぐスピードが速くなるという不思議な歌なのですが、絶対そんな歌を歌わなさそうなチームメイトが恥ずかしげもなく歌っているところがシュールでとても面白いです。
一生懸命一つのことに向かって頑張っている人を応援したくなるような「弱虫ペダル」。ぜひ読んでみてください!