残酷さの中に隠れる希望
マンガに全く興味のない私は、最初全くと言っていいほど進撃の巨人に興味を持ちませんでした。それから何年か経って、暇つぶしにぱらぱらとマンガをめくってみましたが、絵がきれいではなく、巨人に人が食べられるシーンがあり、怖くなって読むのをやめました。それから何年か経って読んだ時、主人公が巨人に食べられてしまうシーンに衝撃を受けた私は、そのまますべて読んでしまったのです。そして進撃の巨人の驚くべき深さに気がついたのです。
一つ目は物語の展開が予想できないことです。読者は、きっとこれはこうなるだろうという少年漫画お約束の展開を考えますが、見事に裏切られ、物語がとんでもない方向に進むのです。しかしこれが今までの漫画にはなかったような展開を見せるので非常にわくわくします!二つ目は何回読みなおしても発見があるということです。Wミーニングという、セリフに複数の意味を持たせています。そのため、二回目読むと違った解釈ができます。そして三つ目は100人以上のキャラクターが描かれているのに、一人ひとりのキャラクターの性格や顔立ちを丁寧に描いていることです。