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貞子の無駄遣い
リングの現代版と銘打ってますが、リングとは全く別物でした。まず、リングは、呪いのビデオを見た人に呪いが感染するというものでしたが、今回は呪いの感染という要素がありませんでした。リングの怖いところは、この感染力というか、ただ映像を見ただけなのに呪われるという、自分も呪いにかかってしまいそうな手軽な感染ルートと、自分が助かるために人に移す非情さだったのに、その根本がないなんて、もはや貞子ではないと思いました。虐待を受けていた少女に、貞子が共鳴するという話なのかもしれませんが、どこかに、呪い感染の要素を入れて欲しかったなと思います。ユーチューバーはなんか映像を撮ってて死んだのでそこらにオマージュがあったのかもしれませんが、ただ貞子が召喚されているところもありました。それに、ホラーとしては致命的なのですが、怖くありませんでした。ちよっと驚くところはありましたが、それは音で怖がられせているだけでした。この映画だけではありませんが、やはりホラーものは演技力が必要なのに、このごろの邦画ホラーは主人公を若く人気の女優だかアイドルだかにしているせいか、総じて演技がひどいと思います。もっと年取った人というか、子持ち主婦とかでいいから、演技力のある人をつかってほしいです。