RHYMESTER

RHYMESTER

RHYMESTER(ライムスター)とは、日本のヒップホップグループ。1989年に「早稲田大学ソウルミュージック研究会ギャラクシー」にて出会った宇多丸とMummy-Dによって結成された。1993年にアルバム『俺に言わせりゃ』でデビュー。2001年に活動の場をメジャーへと移し、アルバム『ウワサの真相』をリリースした。2007年3月31日に初の日本武道館ライブを開催し、その後活動を休止する。2008年、約1年ぶりにライブ活動を再開した。代表曲には「B-BOYイズム」「余計なお世話だバカヤロウ」などがある。

kyusuq5のレビュー・評価・感想

RHYMESTER
7

日本のヒップホップを牽引してきたグループ

日本語ラップというものが人々に認知されるようになる以前から活動を開始しているヒップホップグループで、遠くアメリカで生まれたヒップホップの文化が日本にやってくる過程で、そのムーブメントを担ったアーティスト達の内のひとつです。

メンバー構成は、mummy-D、宇多丸、DJ JINの三人です。mummy-Dと宇多丸の二人がマイクを握りラップをし、JINが二人の後ろでターンテーブルから音を流すというのが彼らのスタイルです。ラップの詞はマイクを握る二人がそれぞれ自分のパートのリリックを書き、トラックの音の作成はmummy-DとJINが制作するか、外部のプロデューサーに任せることもあります。

ライムスターの持ち味は、本場アメリカのヒップホップをそのまま真似るのではなく、ヒップホップの精神を日本人の感性として表現しているところにあります。彼らの音楽は日本のリスナーが共感し、身近に感じることができるものであり続け、ヒップホップファンだけではなく、一般の邦楽リスナーからも支持を得ています。

またこのグループがキングオブステージと呼ばれる通り、彼らのライブパフォーマンスは素晴らしく、ブラックミュージックのクラブのみならず、ライブハウスや野外フェスでのステージ、はたまたラジオで企画された高級デパートのファサードでの公開録音に至るまで、いかなる場所でも観客を盛り上げ、そこに一体感を生み出します。ライムスターのライブには他のライブでは味わえない熱がありますので、一度足を運んでみることをオススメします。