一生に一度は観ておきたい感動大作
1998年のアカデミー賞において11部門を獲得した超大作です。194分とかなり長い映画ですが、その長さがまったく気にならないほど、時間を忘れて観入ってしまいます。
海底探索にロマンを感じたジェームズ・キャメロン監督が撮影の題材としたのが、歴史上の大惨事として記録に残る、豪華客船タイタニック号の海難事故。乗客とともに海底に沈んでしまったタイタニック号を現代に入って調査するところからストーリーが始まります。
この多くの乗客を乗せた巨大な船が沈没してしまったという悲劇とともに、もうひとつの悲劇が描かれていくのですが、それは男女の恋の悲劇です。上流階級の娘ローズと画家志望の根無し草の青年ジャックが船上で出会い、格差のある恋に落ちてしまうのです。
大海原を突き進む豪華客船はとてもロマンチックで、ローズとジャックの二人の恋もドラマチックに展開していきます。肩書きを物ともせず強く愛し合う二人は、このとき初めて本物の愛に出会ったのでしょう。しかし、物語は悲劇的な結末へと進んでいきます。
この海難事故の悲劇と主人公の二人の恋の悲劇が観る人を感動の涙へと導きます。そこで流れるセリーヌ・ディオンの歌い上げる主題歌も感動的に響きわたり、心に美しい余韻を残します。