どんどん展開が変わっていくので飽きない!
進撃の巨人といえば、変わった風貌の巨人が作中に現れるので子供にも人気の作品。しかし、話が進むにつれてどんどん子供には理解できない内容になっている。最初はただ巨人が暴れて街を壊すという、いわば子供でも好きそうなゴジラのようなストーリーに近いのだが、実は巨人というのは国の秘密兵器であり、他国を攻撃する為に作られたという設定なので、話は難しい政治的な内容になっていく。大人でもやや理解できない難しい言葉もたくさんでてくるので、初期のような単純な漫画ではなくなっている。巨人なんてまさに非現実的な話だ、実際にはありえないと思って読んでいたが、どんどん伏線が回収されるにつれて、国と国同士のぶつかり合いや人種差別から起きる戦争といった、現実にもよくあるリアルな話へと進んでいくのがとても深くて良い。まさかあの子供に大人気の巨人が、ここまで難しい話へと発展していくのは予想外だったし、また愛着あるキャラクターまで一瞬で死んでしまうので、常に飽きない内容なので続きがとても気になってしまう。巨人が暴れているイメージのインパクトが強いので意外かもしれないが、戦争映画や、歴史映画、または風刺作品が好きな人には是非オススメしたい。