セブン(映画) / Seven / SE7EN

セブン(映画) / Seven / SE7EN

1995年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー。
舞台は犯罪がはびこるアメリカの大都会。キリスト教の「七つの大罪」に沿って人を殺していく猟奇殺人犯を、退職間近の老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、血気盛んな若手刑事ミルズ(ブラッド・ピット)が追っていく。
独創的な映像センスと、人間の暗部を描いた脚本が魅力のサイコサスペンス。

final-finalのレビュー・評価・感想

セブン(映画) / Seven / SE7EN
8

特徴は「見終わった後の、後味の悪さ」

新人刑事のミルズ(ブラット・ピット)とベテラン刑事のサマセット(モーガン・フリーマン)が、とある猟奇的な殺人事件を捜査する話です。

1件目の事件が起きた時、ミルズは軽く見ていたようですが、ベテランのサマセットは、犯人の特殊性に気がつきます。
サマセットは犯人が現場に意図的に残した、かすかなメッセージからキリスト教の「七つの大罪」を想起しました。犯人は、七つの大罪を犯した者を罰していると仮定すれば、被害者はさらに6人以上が出ると予想されるわけです。
その後、サマセットの予想どおり次々と被害者が出るわけです。

この作品の特徴は「見終えた後の、圧倒的な後味の悪さ」です。
とある日本人の映画評論家の方が、この映画の製作者にインタビューをしたことがあるようです。
その時、製作者は「後味を悪くしてやったぜベイビー」みたいな事を言っていたそうです。

終盤までは、どんどん謎が解決されてゆく痛快さがありまが、ラストは本当に衝撃的です。
ラスト前ではクールなベテラン刑事、サマセットが「いいか。絶対に慌てるな。 たとえ奴の頭が割れてUFOが飛び出したとしても冷静でいろ!」と、念を押していました。
ところが、そのサマセットが、一瞬、慌てるほどのラストの衝撃でした。
見所はラストまで豊富です。