こんな物語を思い付くなんて!
この漫画を読んだとき、『こんな物語が思い付くなんて!!!』と感動と尊敬をしてしまいました。
もともとファンタジーを描いていた作者さんなのは知っていたのですが、この作品はファンタジーなのだろうかと思うほどリアルに引き込まれた作品です。
ある生物が地球に降り立ち、生命をなくした生き物(人間)の器に変身出来るようになる。
だんだんと言葉を覚え、人間らしくなる。
とある少女と出会い、いろいろなことに巻き込まれて行くなかで、より、人間へと近づいていく。
平和に人間として暮らし年月を過ごしていたところに、また別の生物が地球にやって来て、地球を滅ぼそうとしていることを知り、戦うようになります。
ここからはちょっとややこしくもなってくるのですが、読んでいるとどんどん引き込まれてしまうのです。
引き込まれて感情移入をしてしまう。
ファンタジーでありながら、リアルで私達に近い考え方がより入り込んでしまうのです。
昔あった人達のことを話ながら、その人に変身する。
つまりそれはその人たちが亡くなっているということなのです。
そこで私の涙腺は崩壊しました。
異世界から来た主人公が、彼らを思い、変身できてしまったことに胸を痛め、彼らを悼むのです。
ファンタジーな世界ではありますが、彼らの考えは現実世界のものと近く引き込まれてしまいます。
長いようであっという間に読めてしまう作品です。