ゲーム史上最高傑作!
このゲームは、任天堂の有名タイトルであるゼルダの伝説シリーズのヒット作の一つです。このゲームの素晴らしいところ、それは何と言ってもその自由度ですね。一度でもゲームをしたことのある方ならわかっていただけると思うのですが、ゲームというものは製作者が考えた道筋を辿るものにほかなりません。横スクロールの一本道をひたすらジャンプしながら走り抜けるマリオ、マサラタウンの超えられない段差。ところが、このブレスオブザワイルドに関しては、ほぼ自由!98%くらい自由なんです。目の前に広がる景色のどこへでも行けるし、超えられない段差はない。推奨されている道筋はありますが、そんなものは無視して最初からラスボスを倒しに行っても全然かまわない!最近は自由度の高いゲームも増えつつはありましたが、ラスボスを最初から倒せちゃうとか、山でも谷でも超えて道ならぬ野を突っ切ってもいいとか、その道中でイノシシ狩ったりリンゴを採ったり、木を切り倒して薪にしたり集めた材料で料理したりと、本当にここまで何でもできるゲームはありませんでした。
そして、自然の中を自由に冒険するというコンセプトを最大限に盛り上げているのが、音、です。このゲームではBGMはほとんどありません。たまに優しいピアノのBGMが流れるくらいで、そのほかは草のそよぐ音だとか、川のせせらぐ音だとか、虫の鳴き声や風の音などしかしないんです。それが、また、自分がそこに立っていて、あたかもその場で風を感じているかのような臨場感を与えてくれるんです。
また、このゲームのグラフィックスに関してですが、リアル寄りよりもアニメ寄りで、不思議なことに逆にその方がリアルというか、とても美しいんです。リアルに寄せたグラフィックスって、逆にわざとらしすぎたり、ちょっとしたところで粗が見えてしまったりしますが、アニメ寄りのグラフィクスなので、プレイヤーもそこまでリアルを期待しておらず、だからこそ草が揺れたり、鳥がV字で飛んでいるのを見るといちいち感動してしまいます。
加えて、このゲーム内では独自の物理エンジンが組み込まれており、リアルとは違う挙動でありながら、木も、岩も、草も、水も、人も、敵も、とても説得力のある、納得できる挙動をするんです。敵もAIが非常に優秀でどこか可愛げがあり、プレイヤーが見ていないところでもイノシシを追いかけまわして狩りをしたり、肉を横取りしたり、横取りされた方は悔しそうにしたり、本当にハイラルに息づいているんだなあ、とすごくほっこりします。
とにかくおすすめです。ニンテンドースイッチを持っている人には全員必須で持っていてほしいくらいおすすめです。