ウマ娘プリティーダービー

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ウマ娘プリティーダービー
9

トウカイテイオー、奇跡の復活

ウマ娘プリティダービーseason2のレビューです。
1期よりもシリアス寄りの作品となっています。
主人公はトウカイテイオーとメジロマックイーン、史実の90〜93年頃の日本競馬がモチーフです。史実で父であるシンボリルドルフの無敗の三冠制覇(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を夢に掲げるトウカイテイオーとその挫折、ミホノブルボンの三冠を菊花賞で阻みメジロマックイーンの天皇賞・春三連覇を阻止したライスシャワー、トウカイテイオーの挫折と奇跡の復活などが主なストーリーです。
トウカイテイオーは故障で菊花賞を回避し無敗の三冠の夢が敗れてしまいます。復帰後、連覇のかかるメジロマックイーンと天皇賞・春で対決し敗北し、トウカイテイオーは三冠と無敗二つの夢を失います。その後打倒マックイーンを目指しトレーニングに励むもののマックイーンと出走予定だった宝塚記念前に再度の故障が発生し一時は世論上で引退が囁かれますがチームメイトやファンに後押しされ再びレースに復帰します。そして自走の有馬記念でマックイーンと再対決することになりますが、次はマックイーンが繋靭帯炎を発症し出走回避を余儀なくされます。トウカイテイオー364日ぶりのレースである有馬記念に勝つことで、不治の病とされる繋靭帯炎をマックイーンが克服する奇跡は起こりうると勇気づけ、その後2人の対決が実現するというところで物語は幕を閉じます。
メジロマックイーンの故障とトウカイテイオーの復活には史実では特に関わりのないエピソードなのですが、擬人化アニメならではの見事な掛け合いで90年代初頭のレースを彩った両者の運命に深みが生まれています。
8話、10話、13話はかなり涙腺に来る内容となっており、1期を観ていなくても競馬か美少女物が好きな方でしたら楽しめる作品となっています。