モンスターを喰らい尽くせ!
本のタイトル通り、ダンジョンで食事をする物語。
物語の始まりはドラゴンとの戦闘シーンから。
万全の状態で挑み、負ける要素など無い…が、あるとすればひとつだけ。
「腹が減ったな…。」
空腹で窮地に追い込まれ、全滅のところを主人公の妹の魔法により、脱出。
ところが、妹だけドラゴンに食べられ脱出出来ず。
消化される前に妹を助け出すにはすぐにダンジョンに潜らねば。
一文無しの為、食料などは一切買えない主人公達はダンジョンでの自給自足を余儀なくされる。
歩くキノコやダンジョン物ではお馴染みのスライム、ドラゴンまでありとあらゆるモンスターを食べ尽くす!
モンスターを食材にかき揚げやオムレツ、タルトなどといった普通に食べられそうなレシピを創意工夫して作るところが見どころ。
非現実的過ぎて、食欲がわかなそうに思えるが、作者の画力も手伝い、普通じゃないのに普通に美味しそうに見える。グルメ漫画としてもおすすめ。
主人公逹の本来の目的であるダンジョン攻略も人食い宝箱や火が吹く罠など、普通の攻略法と違い、食べるのは言わずもがな、料理の道具として使ってしまうなど、クスッと笑える要素が多い。
反面、黒魔術など禁忌と呼ばれる術が登場し、シリアスなシーンも。
グルメ、アクション、ギャグ、シリアスが詰め込まれた、風変わりな冒険物語で飽きずに読めます。