心が救われる
十二支の呪いがかかっているという設定です。
異性に抱き着かれると十二支それぞれの姿になってしまいます。
様々なテーマが隠れている作品で、家族問題、いじめや劣等感、そうしたものを主人公である本田透が包み込んでくれます。
人に対して優しく、温かく、そして壁にぶつかった時どう乗り越えていけばいいのかを分かりやすく心に響く形で教えてくれます。
親との関係で悩んでいる人、友人関係で悩んでいる人、恋に悩んでいる人、進路も人生も全てこれを読めば前向きに考えることができる作品だと思います。
綺麗事ではなく、人の心の汚れた部分もきちんと描かれています。
誰でも醜い感情も優しい感情もありますよね。
ありのままの自分でいい、バカと言われたってそのままでいいんだとわかります。
少しでも「自分はこのままでいいのかな?これはどう気持ちの整理をつけたらいいんだろう」と悩んでいるなら是非お勧めします。
この作品ではそうした壁を呪いという形で表現されています。
その呪いは時が経つにつれて薄れていき、最後には解ける。
呪いを乗り越えるキーパーソンとして「本田透」がいて、主人公も完璧なのではなく試行錯誤しながら前を向いてひた向きに頑張ります。
心が疲れてしまった時、特にお勧めです。