ラララ(漫画)

ラララ(漫画)

『ラララ』とは、『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2012年24号から2021年11号まで連載された、金田一蓮十郎による漫画作品である。完結後には番外編も掲載された。2018年には「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞 2018」の男性部門賞を受賞している。
物語は、会社をリストラされて恋人にも振られた青年・桐島士朗(きりしま しろう)が、バーで出会った美人外科医・石村亜衣(いしむら あい)に「良い就職先がある」と言われて書類にサインさせられたことから始まる。翌日、その書類が婚姻届であり、勝手に入籍させられていたことを知った士朗は、成り行きから専業主夫としての生活を余儀なくされる。亜衣の本当の狙いは「バツイチ」の肩書を手に入れることだったが、離婚を申し出た士朗は上手く利用されたことに納得がいかず、結婚生活の継続を決意する。他人に関心のない変人でありながらも嘘のないまっすぐな亜衣に魅力を感じた士朗が、距離を縮めるために主夫業に励みながら、新生活を紡いでいくホットで新感覚なラブストーリー。

0pkne0130dのレビュー・評価・感想

ラララ(漫画)
9

いろんな家族があったっていいじゃない

『ラララ』は金田一蓮十郎作の『ヤングガンガン』に掲載されていた漫画で、単行本は全10巻。
サラリーマンの主人公がある日リストラに遭い、酔っ払って出会った美人の女性医師と勢いで結婚するところから始まる「専業主夫」ストーリー。
この医師は顔もスタイルも抜群だが、とにかく「変人」。家ではとにかく裸族という時点でかなりの変人。
そんな「変人」との同居生活から、働くとはなにか、結婚とはなにか、家族とはなにか──。
この考え方は自分の固定観念? それとも世間的な「普通」なのか? 「普通」ってなに?? 主人公を通じていろんな気づきを読者が得られる作品になっている。
家族にはその家族それぞれの理由があり、いろんなかたちがある。
漫画には児童養護施設出身者・LGBT問題・DVといろんな人たちと問題が出てくるが、それを重く、深刻になりすぎないよう描かれているそのバランスの良さが絶妙。
またこのぶっ飛んでいていかにも「漫画だから」と思ってしまう主人公たちの設定も、「もしかしたらこういう夫婦、どこかにいるかも」と、読んでいるうちにきっとどこかに実在しているかのような、リアリティの持たせ方も評価したいところ。
「多様性」という言葉が多く使われる、平成から令和の時代らしい作品だ。