面白くて一気に読んでしまった
映画を見て、興味を持ち読んでみました。映画で気になった人はぜひ読む事をおすすめします。
キャラクター1人1人が魅力的に描かれており、特に映画でも再現されていた、ヨウコのテキーラ勝負のシーンは映画よりもさらに強烈でした。このヨウコのモノローグにがっちりハートを掴まれてしまい 笑いと涙が止まりません。以降、「続きが!早く続きを!」と読み進める手が止まらなくなりました。
子供の時から殺し屋として育てられ、任務を遂行してきた"兄妹"が「普通に生きる」を模索しながら生活していきます。ジャッカルの芸に笑いを爆発させる以外にはなかなか感情をあらわにしない主人公。真黒組メンバーの様々な思惑に巻き込まれながらもプロとして普通を全うしようとする姿は健気な幼い子のような印象を受けました。
殺し屋とヤクザの世界の話だけれどそういう枠を飛び越えて、人が人を信用する事とか、その人に賭けるとか、そういう描写が丁寧に描かれていて、残酷なシーンももちろん多くあるのですが、映画よりもグロテスク感はありません。
読後に残った印象はヒューマンドラマである、ということでした。
1年後、そしてその後兄妹はどうなるのか、読んで確かめてください!