物語のあらすじと組織からこの作品の簡単な紹介
この作品は紀元前の古代中国史の話です。春秋戦国時代の末期、戦国七雄と呼ばれる国(秦、趙、斉、楚、魏、韓、燕)が領土拡大を目指し、群雄割拠していました。この時代は統一という概念が弱く、各国の風俗、生活習慣はバラバラな状態でした。そんな中、秦の国王が亡くなり、次の国王を決めるため秦の首都に送り込まれた王子の一人がメインキャラの嬴政で、その影武者の親友が主人公の李信(この頃はまだ名乗っていません)です。王子が首都に戻れる様に主人公が護衛をするのですが、暗殺者との攻防で互いに認め合う仲となります。しかし、主人公は農民出身の為、本来なら一般兵になれるのが関の山だか、秦のみ功績に合わせて位が上がっていく制度があるので、一般兵から戦争を繰り返すたびに位を上げていく物語です。日本の歴史ならば、織田信長が採用した成果主義と同じ軍公爵の制度を紀元前の秦の国のみ採用されていて、主人公はあたかも豊臣秀吉のように位を上げていきます。しかし、上げ方の内容は違って、武功一辺倒です。(ちなみに豊臣秀吉は謀略、情報収集などで功を上げていきます。)そして功をあげ主人公の手足となる組織が出来てくると、ここぞの一騎打ち以外は組織的な戦い方をおこなうのですが、、、。主人公本人の組織運営は上手くない描かれ方をされていますが、周りを固める仲間、部下にとても恵まれて軍団としても武功を上げていきます。大きな組織を運営する方は今も昔もかわらず、本人の能力もさることながら仲間、部下が素晴らしいです。豊臣秀吉なら、竹中半兵衛、黒田官兵衛の謀臣、加藤清正、福島正則などの優秀な武官が有名ですが、主人公にも似たような仲間、部下が揃っていきます。国(組織)とは人が形を成すものであるとはまさに名言で、この漫画はそれを地で語ってくれています。