王道にも外道にもなれる傑作RPG
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーなどといった傑作シリーズを生み出しているJRPG。
本作はそんな中でも極めて異質な「ロマサガ」シリーズに残る傑作になっております。
主人公は8人おり、その中には貴族の王子や皇女もいれば、仲間からはぐれた遊牧民、同業者にはめられた海賊、さらにはコソ泥なんかもいたりします。
基本的には世界を滅ぼそうとする邪悪な神と彼らがデスティニーストーンといわれる特殊なアイテムをめぐって攻防を行うという話になるのですが、その道中にどんなことをしてもよいという極めて自由度の高い作品になっております。
その最たる典型例は1部のNPCの命を奪うことすらもできるということでしょう。
例えば途中で四天王といわれるモンスターたちの親玉からのイベントをこなす話がありますが、彼らが気に入らなければなんと途中で殺してもかまわないというかなりフリーダムな内容になっております。
親玉の中には人をさらったり、山から下りて人を殺してもかまわないと恫喝してきたりと極めて危険なものもおりますが基本的には温厚な彼らを「所詮化け物」といって切り捨てるのもよし彼らの依頼を聞いてアイテムをもらうのもよしとなっております。
勿論キャラクターを殺してしまった場合、ペナルティとして天国に行けなくなり冥府に落とされてしまう等不便なところもありますがそこもまた楽しむのもアリとなっております。
キャラクターを正義の味方気取りの偽善者にも本当の意味での勇者にできるのもプレイヤーの好きにしていい、こういった自由さこそいまだにロマサガシリーズが人気がある所以であるのではないかともいわれております。