金色のガッシュ!!
僕がこの作品を読んでいて一番心を動かされるのは『絵』です。喜怒哀楽を毛穴中から刺激されるような感情を揺さぶられる絵がとても魅力的な漫画なんです。やはり面白い漫画は心をグラグラに揺さぶられる絵をかけるかどうかでしょう。とくに絵から受ける影響で最も大きいのが登場人物たちの『目』ではないでしょうか。これはバスケット漫画の生きる伝説「スラムダンク」の作者である井上雄彦さんも言っています。僕はその話をきいてからマンガを見る時に『目』を意識して見るようにしましたが、ほんとその通りだなと。「金色のガッシュ!!」に出てくる登場人物は『目』で読者を惹きつけることができる。それがこの作品の一番の魅力だとおもいます。最後は、清磨とガッシュの成長を応援しながら楽しめるところがいいですね。清磨は物語当初、天才すぎるがゆえの苦悩をもっていました。天才すぎて周りの同級生から嫉妬の対象にされて苦しんでいました。「好きで天才になったわけじゃない」というのがとても印象的なキャラです。そんな清磨も、心から気を許せるガッシュと巡り合えたことで人として成長していくさまは見ていて楽しいです。ガッシュも最初は全然強くもない幼い子供でした。そんなガッシュも清磨と一緒に激しい戦いを繰り広げるうちにどんどん強くなっていく。最終巻でのバトルを見たときに、ほんとに強くなったなと感動しました。そんな感動もあり、笑いあり、涙ありのギャップもこの作品の魅力の一つです。強いもの、弱いものそれぞれが主人公であるかのように躍動するその姿に感動するんです。読むたびに胸が熱くおすすめの作品です!