知能指数の低い対応
作品の内容はありがちなゾンビウィルスが一般人の体内に入り、感染者が他者に噛みつき、感染範囲が広がっていくというあらすじとなっている。その中で、本作品はタイトルにもあるように学校内で感染が始まり学校内でどのように逃げるかを主軸にした作品になります。本作品に関してはゾンビが音に反応し、寄ってくるという習性を認知しているにも関わらず対策方法があまりにも杜撰なものが多く、噛まれなければゾンビには感染しない周知の事実がありながら手袋や防護服の作成等、嚙まれないために対応可能な処置をあまりせず、観覧者がもどかしい気持ちになる可能性が高い作品です。しかし、ほかのゾンビ映画と酷似している部分もあります。例えば、最初はゾンビから逃げることがストーリーの主題だけれど、その後、人間同士の争いとなり、裏切り等へとストーリーの主題が移行する傾向は他作品と同様といえます。そのため、スタンダードなゾンビ作品が好みの方には本作品も満足できる内容かもしれません。CG等に関してもB級作品はCGのクオリティ等からリアリティが損なわれ、臨場感に欠けた演出になるところを本作品はある程度高いCG技術を用いた作成を行っているため、感情を入れ込みながら鑑賞に浸ることができる点は良い点だと思われます。