和楽器バンド / WagakkiBand

和楽器バンド / WagakkiBand

和楽器バンドとは、日本のロックバンドである。メンバーは、鈴華ゆう子(すずはなゆうこ)、いぶくろ聖志(いぶくろきよし)、神永大輔(かみながだいすけ)、蜷川べに(にながわべに)、黒流(くろな)、町屋(まちや)、亜沙(あさ)、山葵(わさび)。
特徴は、詩吟、和楽器と洋楽器を組み合わせている点である。ボーカルの鈴華は詩吟の師範であり、その他のメンバーは尺八や箏、津軽三味線、和太鼓といった和楽器を使用して演奏している。それらにギター、ベース、ドラムを組み合わせている。
2014年、アルバム『ボカロ三昧』でデビュー。同アルバムに収録されていた「千本桜」は既にインターネットで人気があった楽曲であり、この曲をカバーしたことで大きな話題となった。2018年に発売したアルバム『オトノエ』は、「輝く!日本レコード大賞 アルバム賞」を受賞している。2019年には、ユニバーサルミュージックとグローバルパートナーシップ契約を結んだ。

non03214のレビュー・評価・感想

和楽器バンド / WagakkiBand
9

和と洋の融合した音楽を楽しむなら!『和楽器バンド』

従来のバンドなら「ボーカル」「ギター」「ベース」「ドラム」で構成されていますが、そこへ「三味線」「筝(そう)」「尺八」「和太鼓」が加わったのが『和楽器バンド』です。メンバーがそれぞれの楽器のプロフェッショナルで構成されています。
彼らは基本的に曲を自分達で作っているのですが、どの曲も和楽器と洋楽器のバランスが素晴らしく、そこへ詩吟の師範であるというボーカル・鈴華ゆう子さんの歌声が加わることで、唯一無二の和洋折衷な音楽が仕上がっています。歌詞も和風の言葉で紡がれていることが多く、しっかり和楽器の世界へ誘ってくれます。アップテンポな曲でもバラードでも、そのバランスは崩れることはありません。筆者のおすすめは「細雪」「起死回生」「月下美人」です。「月下美人」はNHKの「みんなのうた」で放送されていた曲なので、耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
また、初音ミクや鏡音リンに代表されるVOCALOID曲のカバーも行なっており、当然原曲から和楽器バンドスタイルへのアレンジがありますが、原曲の良さを保ちつつ彼らの持ち味も生かされています。(ある曲では「ギター!」と歌ってからギターソロの入る部分が「尺八ー!」と歌って尺八のソロに入るところが見事だな、と思いました)
和風テイストなものが好き、いつもと違う雰囲気の曲が聴いてみたい、和楽器や雅楽に興味がある、という方はぜひご一聴ください。