子どもに読ませたい科学クラフト漫画
週刊少年ジャンプにて2017年から連載されている漫画で、原作はアイシールド21の稲垣理一郎先生。
少年漫画では珍しい「科学」をテーマにしており、ミステリー要素もある冒険開拓ものです。科学と聞くと小難しいのかなと思ってしまう方もいるかもしれませんが、ストーリーがサクサク進む上にジャンプ原則の「友情・努力・勝利」要素もきっちりあるので、科学のことがさっぱり分からなくても飽きずに一気読みできます。
主人公は天才チートキャラの石神千空。舞台は、突然謎の光線により地球上の全人類が石化してから3700年経った世界。石化から目覚めた千空が、体力が取り柄の幼馴染である大木大樹を復活させた後、科学を使ってこの世界を生き抜くところから始まります。
猛獣だらけのサバイバルを生き抜くために石化を解いた“霊長類最強の高校生”と詠われていた格闘家である獅子王司と価値観の違いから決裂、戦争(STONE WARS)状態になったところから一気におもしろくなっていきます。
主人公は科学チートキャラでご都合主義な点はありますが、難題に立ち向かうために「何度も何度も繰り返し実験する、試行錯誤する」と、きちんと研究者の努力部分も描かれている点は評価したいです(いつか、子どもにも読ませたいです)。
世界の人類がほぼ石化、という超絶望的な状況なのに出てくるキャラクターがほとんど前向きな点もサクサク読める魅力の一つです。