ウォールフラワー / The Perks of Being a Wallflower

ウォールフラワー / The Perks of Being a Wallflower

『ウォールフラワー』(原題:The Perks of Being a Wallflower)とは、2012年に公開されたアメリカの映画。スティーブン・チョボスキーの小説『ウォールフラワー』を原作とした青春映画で、監督は同小説の著者であるチョボスキー自身が務めた。主演にはローガン・ラーマン、エマ・ワトソンを迎えている。カナダとアメリカで2012年9月、日本では2013年11月に劇場公開された。若者の青春の裏にある闇の部分も鋭く描き出しているという作風から、「10代の若者による薬物摂取と飲酒、いくつかの性的言及」のためR指定されたが、のちに「大人向けの薬物摂取と飲酒、言葉による性的内容、および暴力的シーンが全て十代の若者によるもの」のため「PG-13」指定となった。
友人の自死を機に、心に深い傷を負って高校に進学したチャーリーは、授業の工作クラスで「ナッシング」と呼ばれる変わり者の上級生、パトリックと知り合った。その後学校のフットボールの試合を一人で観戦しに行ったチャーリーは、そこで遭遇したパトリックの義妹・サムに心を奪われる。チャーリーは2人を通じてパーティーに参加するなど、多くの人と出会い、文学や音楽、そしてドラッグに触れていく。彼らとの交流を通じ、チャーリーは自ら蓋をした自身の過去と向き合い、未来へ歩む勇気を得ていくのであった。

milktea_victorのレビュー・評価・感想

ウォールフラワー / The Perks of Being a Wallflower
10

最高の青春映画

物語は小説家志望の主人公チャーリーが高校に入学したところから始まります。入学初日に友達はできず、仲良くなれたのは国語の先生だけ。そんなチャーリーはある日学校のアメフトの試合を見に行き、そこで明るく自由奔放なパトリックと出会います。その出会いをきっかけに仲間ができる、というのが大まかな流れです。
この作品は、陰キャの主人公に友達ができて楽しく過ごせました、なんて単純で安っぽい作品ではありません。現実と同じく、主人公やパトリックを含め登場人物はトラウマやコンプレックスを抱えており、楽しい面、良い面だけではない心の複雑さが感じられて作品に深み、厚みを出しています。そういったディティールへのこだわりがリアリティを生み、この王道のストーリーを至高の作品へと昇華させています。
楽しいこともあるし誰かを傷つけたり傷ついたりすることもある思春期の難しさを感じたとともに、かけがえのない仲間とともに友情を深め、チャレンジして、成長していく様は自由で万能感を感じるほどの青春だと思います。もう二度と取り戻せないあの頃の青春に浸りたいときに見たい作品でした。また、この作品のメインヒロインはエマ・ワトソン演じるサムなのですが、超美人なエマ・ワトソンを見るだけでも価値があります。