アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 / About Time

アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 / About Time

『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』とは、2013年に公開されたイギリス映画である。監督はリチャード・カーティス。タイムトラベルの能力を持つ青年・ティムは、魅力的な女性と恋に落ちるも、タイムトラベルを繰り返すことで離れ離れになってしまう。時間をやり直しながら、ティムは本物の愛や幸せが何かを考える。原題は『About Time』。

kai-hazama5のレビュー・評価・感想

アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜 / About Time
8

ハッピーな気持ちで

序盤の方見てて「あ、これ絶対面白いやつ」って思った。本当に面白い。
とても見やすい作品で、日々の幸せについて考えさせられた。

あの時こうしてたらな…とか、こうだったら良かったのに…とか、そう思うことって過去に何回もあるよね。
人生は失敗の繰り返し。
その度に戻りたいって思うけど、人生は常に前に進むことしかできないから、失敗を糧に前に進むしかない。と思っていた自分。
それを悠々と変えちゃう主人公ずるいなって思ったけど、作品を通じて、何故そういう設定にしたのかが分かった。

それが分かったのが父とのやり取り。
父のセリフ一つ一つが心に染みて、あーそうだよなって思ってしまった。

お互いタイムトラベルが使えるからこそ気づいたことを息子に伝える。
それは人生はどうしたって一方通行。
いくらタイムトラベルを使っても歳はとり、そして最後は死んでいく。
だから何気ない生活だってかけがえのない大切な時間。
そういう日々が幸せであり、後悔しないように噛み締めてほしい…そんなふうに伝える父。

過去に戻るということは、ダメだった部分を直したいから戻る。
じゃあ最初からダメだと思うことはやらないで、常に良いと思う行動をすれば良いじゃん。
そうすればお互いがハッピーだし、戻ることはない。
そうやって今日を過ごせば、きっと今が楽しくなるよ…と。
そんな風に感じたメッセージだった。

なんて素晴らしい父なんだ!と思った。
日々の生活をもっと大切にしようと思えるそんな作品だった。
日々の暮らしをもっと良くしたいと思う人、必見の映画。