珍遊記

mijinkoのレビュー・評価・感想

珍遊記
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映画版 珍遊記

とにかく終始CGの質の粗さが目につく。
へたな上に表現がどうにも納得がいかない。安い学芸会を見させられているようだ。いや、実際学芸会なのだろう。
草役の人、岩役の人なんていてもおかしくない世界観が広がっている。
原作の内容があまりにも薄いので、映画化してしまうとどうしても進行に面白さを感じなく、背景から人物、コピーで使いまわしのネタなどの独特のギャグマンガの表現方法は実写にしてしまうと褪めてしまう。「クソ」を表現しているのだけども、やはりクソにも「いいクソ」と「わるいクソ」が存在する。これは明らかに「わるいクソ」の方に分類されるだろう。
それがまた漫画太郎作品ということでよりいっそう実写化するというのは難題なんだと思い知らされる。
漫画太郎の原作で笑えていたのは作品が「いいクソ」であったからで漫画家としての才能を再認識でき、そういう意味ではこの映画は見てもいいのかもしれない。

しかしキャストは良いのに、こんな作品に人も金も盛大に使うのか。
あの頃はまだ経済が豊かだったんだね、現在こんな作品世の中にぶん投げたらもうこの監督に次回はないのだろう。
日本は貧しくなりました。

漫画太郎作品をまた作るのであったらもう実写版はよしてくれ。