どんな読み方でも楽しめる
『名探偵コナン』は1994年に刊行された漫画ですが、アニメは長寿番組、映画も多数公開されるなど長い間変わらぬ人気を誇っています。
高校生探偵だった工藤新一が幼馴染の蘭とデート中、後に対決することになる「黒の組織」の一味であるメンバーの取引現場を目撃したことから物語は始まります。
取引現場を目撃していることに気づいた黒の組織に薬を飲まされて殺されたと思ったら、命は助かり体が幼児化してしまったため、自分に関わる大切な人たちを守るために正体を隠し、小学校1年生の江戸川コナンと名乗ることにしました。
見た目は子供だけど中身は優秀な高校生探偵なので、日々さまざまな事件を解決していきますが、子供の姿では怪しまれるため、推理を披露する時には、周りの大人を麻酔銃を使って眠らせるのがポイントになっています。
物語全体を通すと、登場人物たちの恋愛模様も楽しめ、話自体のつながりが分かってきますが、ランダムな1話を読んでも十分楽しめます。
毎回犯行現場に居合わせては、推理をして犯人を見つけていくのは爽快ですが、「そんな都合よくいくの?」と思わずツッコミたくなることもあります。でも、それはそれで読んでいて楽しいです。
作者の青山先生は、すでに黒の組織の黒幕を登場させているそうで、コナンファンがさまざまな検証を行っていますが、いまだに黒幕を特定はできていません。
黒幕を探しながら読み進めても、ランダムに読んでも楽しめる漫画なので、おすすめです。