水曜日が消えた

水曜日が消えた

『水曜日が消えた』とは、1人の男が曜日ごとに異なる人格になり、その様子を火曜日の「僕」の視点を通して描いた映画である。主人公は幼い頃に事故にあい、7人の人格が日替わりで現れるようになったというストーリーだ。ある日、水曜日が消え火曜日の僕が水曜日も生きはじめるようになる。はじめは2日間生きられることにはしゃいでいたが、そこから徐々に異変が現れ問題が起きていくのだった。この映画の監督・脚本はCGアーティストとしても有名な吉野耕平が、主演は今注目の俳優である中村倫也が務めている。

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水曜日が消えた
9

圧巻の演技力・タイトルの謎・数々の伏線

「水曜日が消えた」この聞きなれない言葉の意味とは。主演は俳優の中村倫也さん。登場人物は少なくてとても見やすい映画となっています。幼いころの事故がきっかけで多重人格になってしまう主人公。その多重人格というのが7人で曜日ごとに別の人格が一人の人の中に存在しているという今までになかった設定ではあるが、それがうまく日常に溶け込み、見ている人の心をひきつける演技力も相まって不思議な世界観を生み出している。曜日ごとの人格がどれも特徴的で個性があり見ていてとても楽しい。細かな伏線や描写も多く、見るたびに新たな発見があり、何回でも見ることができる作品となっている。曜日ごとに存在した人格が突然消える。それが水曜日なのだ。ある日突然水曜日の人格が消えることで、これまで水曜日を経験したことがなかった別の人格が初めて水曜日を経験する。そこから、多重人格の謎や、どんどん消えていく人格。果たして最終的に複数の人格はどうなっていしまうのか。一人になるのか、はたまた、七人のままでいるのか。その決断の結果とは。
また、恋愛映画の要素も含まれている。曜日ごとに人格が違う彼を支え続けた女性。その女性との恋愛模様もうまく描いておりそこもまた見どころの一つである。